- 汚染された水や食物を口にすることでA型肝炎ウイルスに感染し、急性肝炎を発症します。
- 主な症状は熱やだるさですが、黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)がみられることもあります。
- ワクチンが有効なため、発展途上国へ渡航する場合は接種(当院で可能)が強く推奨されています。
A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスの感染により発症する急性肝炎です。慢性肝炎になることはありません。
主な症状は熱、だるさ、食欲不振などで、かぜに似ています。ただ、かぜと異なり、白目や皮膚が黄色くなる「黄疸」という症状が出ることもあります。発症した場合の特効薬はなく、治療は安静が基本です。致死率の高い劇症肝炎に発展することがあるため、その危険性が高い場合は入院が勧められます。
汚染された水や食べ物を口にすることでA型肝炎ウイルスに感染します。日本ではあまりみられませんが、衛生環境が悪い発展途上国へ渡航する場合に注意が必要です。そのため、東南アジアや南米などへの渡航前には、ワクチン接種が強く勧められます。ワクチンの効果はほぼ100%で、効果は10-15年持続すると言われています。当院では、A型肝炎ウイルスワクチン接種ができます。