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宜保クリニック

住所
〒399-0036
長野県松本市村井町南1-34-20
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P 駐車場21台 駐輪場 完備
電話番号
0263-57-6060
診察内容
消化器内科
肝臓内科
内科一般
禁煙外来
院長
医学博士 宜保行雄
診療時間、休診日
時間/曜日 日・祝日
8:30
 ~12:30
15:00
 ~18:00
当クリニックは予約制です。

胆石(胆嚢結石)

  • 胆汁(たんじゅう)という消化液の中の成分が固まったものを胆石と言います。
  • 胆嚢の中に胆石ができても基本的には無症状ですが、石が移動すると腹痛などの症状が現れます。
  • 経過観察や胆嚢摘出術以外に、胆石溶解療法という内科治療もあります。当院ではこれまで多くの方に胆石溶解療法を行ってきています。

肝臓では「胆汁(たんじゅう)」という消化液がつくられます。この胆汁が肝臓から十二指腸まで流れていく管が「胆管」です。そして、胆管の途中にくっついている袋が「胆嚢(たんのう)」です。胆嚢には胆汁を貯めておく機能があり、食事をとるとしぼんで貯めていた胆汁を十二指腸へ排出します。

胆石とは、胆汁の成分が固まったものです。石のように硬いものもあれば、泥のように柔らかいものもあります。胆嚢の中にできることが多いですが、胆管の中で発生したり、胆嚢から胆管へ移動したりすることもあります。ここでは、胆嚢の中にできた「胆嚢結石」について解説します(胆管の中にできた「胆管結石」は症状や治療が違うからです)。

胆石は、胆嚢のしぼむ機能が低下し胆汁がよどむことが直接的な原因であり、他には高脂血症、急激な体重減少、食生活習慣なども関連すると言われています。

胆嚢の中に石ができても基本的には無症状で、日常生活に支障をきたすことはあまりありません。ただ、石が胆嚢の出入口や胆管に移動した場合は、強い腹痛が現れ、ときに黄疸や発熱をきたします。

胆嚢結石の治療には、胆嚢そのものを摘出する外科手術(胆嚢摘出術)と胆石を溶かす薬を内服する内科治療(胆石溶解療法)があります。胆嚢摘出術には、他の外科手術と同様にそれなりのリスクが伴います(日本における胆嚢摘出術の死亡率は約0.3%)が、治療に長期にわたることも再発することもないというメリットがあります。一方、胆石溶解療法は、治療期間が長い(6-30ヶ月)、成功しないことがあるという欠点がありますが、副作用が少なく安全で、外来通院のみで完結できるという点に関心を持たれる方が多くいらっしゃいます。

大きな病院では、胆嚢結石症に対して、症状がない場合は経過観察、症状がある場合は胆嚢摘出術を選択することが多く、少し根気のいる胆石溶解療法はやや敬遠されがちです。当院では、胆嚢結石がみつかった方には、選択肢のひとつとして胆石溶解療法もご提示しています。胆嚢結石の経過観察が心もとない方、胆嚢摘出術に対して及び腰になってしまう方、ぜひご相談下さい。

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